平山和久の日記

いつまでも少年です。

合唱のこと クアランプール セントメアリー教会のこと

 暑い中、とぼとぼ歩いてセントメアリー教会へ行きました。ムルデカ(独立)広場の一隅にあり、旧宗主国のイギリスの意向を反映した良い場所です。建物は屋根の大きい英国風の建物で、内装はゴシック建築風です。

 

 お祈りは聖公会の教会ですから、祈祷書に沿って進められ、多民族国家の教会ですから、英語の祈祷書、及び聖歌集、日課表と週報です。聖公会の教会ですから、これは気が楽です。世界中どこへ行っても同じです。カナダのトロントバンクーバーでも同じでした。

 

 会衆信徒はざっと見渡すと、四百人から五百人くらいと思いました。

 

 お祈りが始まり、入堂聖歌を合唱し、入堂が始まりました。ここはマレーシアの大きな教区らしく、聖職者が六人くらい、それと主教がおり、主教は正装して入堂してまいりました。

 

 しかし驚いたことに、主教が信徒会衆席に入り、信徒一人一人と握手をするではありませんか。「平和の挨拶」を正装した主教が最初に行っているのです。したがって大変な時間がかかりました。

 

 司式はすべて主教が英語で行います。それも祈祷書に沿って、また教会歴に沿って行われます。聖書朗読も日本と同じ、第一日課、第二日課と進められます。

 

 昇階唱とともに主教が説教壇に上り、説教が始まりました。主教は中国系らしく思われます。信徒会衆はマレー系、インド系、中国系、イギリス人、アメリカ人、オーストラリア人など様々です。日本人は私を含め四、五人です。

 説教の内容は正確には思い出せませんが、マレーシアを取り巻く世界情勢のことだったと思います。これが延々と長く、確か一時間半におよび、正直くたびれました。

 

 そのあと、奉献、献金へと移ります。会衆信徒が多いので各ブロックへ献金袋が配られ、献金後前のほうへ送られていきました。

 

 培餐のサクラメントに入り、主教により聖別されたパンと葡萄酒を五人ほどの聖職者の方々が分餐されておられました。手際よく進めておられましたが、何しろ五百人ほどですので、時間はかかりました。

 滞りなくミサ、ユーカリストは終わりましたが、終わったのは午後一時ころでした。

 

 この後、ホールのほうでコーヒーや紅茶とサンドイッチの軽食がふるまわれ、みんなで和気あいあいと交流が行われ、培餐の延長として聖公会らしい習慣だなと感じられました。これは大好きな慣習です。日本の聖公会では愛餐会と称しております。

 

 愛餐会を終え、外へ出ようとしたら、インド系のファミリーのお父さんと、息子さん、および彼のお嫁さんが、これからどこへ行くんだ、乗せて行ってあげるとのこと、車の中で日本の聖公会の信徒数や、分布などについて聞かれ、お父さんは「そんなにいるんだ!」と驚いていました。

 

 しかし、日本と違って青少年や子供はたくさんおり、少子高齢化なんぞ、どこ吹く風とばかりです。「昔はこうだった」とうらやましく感じております。

 

 

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オルター    聖堂

 

  それでは、次の機会に。